レビータ 株式会社シナノ:トレッキングポール、スキーポール、杖ステッキ、ウォーキング ポール、トレイルポールなど総合ポールメーカー

ポールウォーキングの転倒予防効果の検証

ポールウォーキングは、足腰が弱っているリハビリ患者や高齢者向けの歩行補助ツールとして期待されています。
シナノでは、高齢者向けの転倒予防に関する効果の検証を目的として一連の実証実験を行い、ポールウォーキングは、転倒予防効果の可能性が大きいと結論付けました。

1、参加された被験者の方それぞれに、歩容の改善がみられました。

ポールウォーキング実験1

ポールウォーキング歩行実験

ポールウォーキングで歩容が改善した。


2、ポールを持つことで、大股になり、安定して歩けました。

ポールを持つことにより、重心動揺が減少した。●重心動揺、足圧分布の評価
 左のグラフは、閉眼起立時の重心動揺を総軌跡長で表したものです。
 多くの被験者がポールを持つことによって総軌跡長が小さくなり、起立時の重心動揺が少なくなっています。

 

ポールウォーキング歩行の評価 ●歩行の評価 正面(背面)及び側面からのビデオ映像から、歩容(左右バランスや体幹の動き)に関する目視評価を行いました。
その結果、

1.前傾姿勢や側湾の変形が少なくなること。
2.体幹のバランスが改善されること
3.腕の振りが必要になり上肢の動きが助長されることから体幹の回旋運動が活発になる。
4.結果的に肩や股関節などの関節可動域が増える傾向がある
などの結果が見出されました。
左のグラフは歩幅の変化を示していて、総じて増加の傾向が見られます。

左図は、 歩行時の腰部の加速度リサージュ波形例で、歩行時のふらつきを検出したものです。
ポールウォーキングの優位性がわかります。
左図は、圧力計測シートで測定した基底面です。
ポールウォーキングの優位性がわかります。

3、実証実験の詳細

1.実施時期: 平成19年4月-9月
2.実施場所: 特別医療法人 恵仁会(佐久市)
3.実施者: 株式会社シナノ、特別医療法人 恵仁会、マイクロストーン 株式会社、長野県工業、試験技術総合センター
4.実験方法 以下の項目に対して、1ヶ月ごとに測定を行う。

■問診・・・痛みや使用感などの主観的評価を記録する。
■重心動揺測定・・・開眼および閉眼条件において、楽な歩幅の立位姿勢を30秒保持。 その際の前後左右の総軌跡長及び足圧分布を記録する。
■「立って歩け」検査("Get-up and Go" test) 椅子からの起立、5mの通常速度の歩行、転回、5mの通常速度の歩行、転回、椅子に座るという一連の動作で歩容評価、歩幅、腰部での3軸加速度の記録を行う。

5.被験者 被験者数:全19名
内訳:男性9名(62〜89歳まで、平均72.4歳)
女性10名(59歳〜80歳まで、平均67.5歳)


■被験者の主観的評価
姿勢矯正、歩幅増加、下肢負担低減、エネルギー消費増加についての感覚を持っていることが明らかとなった。

評 価 人数
自然に歩幅が広くなった 8
姿勢がよくなる 7
歩行が楽 4
腰への負担が少ない 4
リズミカルに歩ける 3
汗をかく 3
目線が上になる 2
上肢の振りが自然に出てくるようになった 2
疲れにくく長い時間歩ける 2



●本検証実験の結果により、転倒予防に寄与すると仮定した必要条件と同様の傾向を示したことから、ポールウォーキングは、転倒予防効果の可能性が大きいということができる。

通常ウォーキングとの比較

通常ウォーキングとポールウォーキングの比較実験

1.対象:成人初心者6名(女性2名、男性4名)、
2.年齢24〜56才(平均36才)

3.方法:トレッドミル上で通常歩行を20分間実施、休憩後にポール・ウォーキング専用ポール(レビータ)を使用しポール・ウォーキングを20分間実施。
いずれも歩行速度は時速3kmから時速6kmまで徐々に増加させる。

4.測定場所:長野県工業技術総合センター

5.指導:安藤邦彦

結果と考察

初心者であっても、ポール・ウォーキング専用ポール【レビータ】を手にするだけで歩幅はおよそ半歩拡大し、さらにエネルギー消費量は通常歩行より15〜20%増加するので、有酸素運動として効果的であろう。

上肢の筋活動電位は通常歩行に比べて約10倍(最大)を示し上肢の動員を認めた。
下肢ではレビータ使用時の筋活動電位は速度に影響されるも個体差を認めた。
ポール・ウォーキングの習得レベルが関与したと考えられる。

レビータを持つことで、上肢の運動中心は無意識に肩関節になるので、理想的な上肢のスイングを容易に獲得できた。
上肢のスイングに連動して、踵部接地は励行されるので安全で安定したエクササイズ歩行がいつでも実行できる。
ポール・ウォーキングのポテンシャルは無限大と考えられるので多方面での研究成果を期待している。

安藤邦彦(整形外科専門医・スポーツドクター・医学博士)


通常ウォーキングとの比較
測定項目 内容 結果概要
ストライド長
(歩幅)
左踵部離地から次の左踵部接地までの距離を計測し、40秒間の平均値を算出 歩幅はポールウォーキングで拡大傾向を示す。
低速ほど増加率は高い。
酸素摂取量
エネルギー消費量
呼気中の酸素量から計測 速度がアップするとポール・ウォーキングは通常歩行より酸素摂取量およびエネルギー消費量が増大する。
(変化量に個体差を認めた)
筋活動電位
(筋電図)
表面電極にて活動電位を計測
(上腕二頭筋、上腕三頭筋、腹筋群、背筋群、大腿外側広筋、大腿二頭筋)
ポール・ウォーキング時には上肢の活動電位は通常歩行の数倍〜10倍に増加した。
通常ウォーキングとの比較実験

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