株式会社シナノ:ものづくりの現場から(成形)

杖ステッキ、登山杖、トレッキングポールの株式会社シナノ



担当者インタビュー・ものづくりの現場から

株式会社シナノは、スキーポールの製造に始まり、現在では杖、トレッキングポール、ウォーキングポールなど、用途に合わせた様々な商品を製造している。
シナノの現場担当者インタビュー第2回は、成形部署で日々腕を磨いている赤尾氏に話を聞いた。

第一製造部 赤尾 潤


成形業務についています。
樹脂材料を溶解させて金型に入れて固化させる 射出成形という方法で、EVAやポリプロピレン、エラストマーなどの材料からグリップをメインに、バスケット、プロテクタなどの部品を製造しています。
シナノに入社して11年ですが、成形では5年になります。

成形

部品のカットにしても、気を使う。

例えばグリップならユーザーの手に触れて、形状や表面の触感などが直接評価される部分であり、 プロテクターは ポールや杖の伸縮を固定したりガタ止めする部分で、精密さが要求されます。

それぞれ小さな部品ですが 見た目の美しさ、滑らかな触感、製品の機能を支える精密さ、
すべて備わっていて当たり前です。
それらを兼ね備えて、自分が欲しいと思える製品になっているか。
製品を手に取る人・使う人のことを思いながら、常に質の高い部品を提供するよう心がけています。カットひとつにしても、違和感が残らないよう気を使います。

品質のばらつきが少ないのは、日本製品の強みだと思います。

機械相手ですから、マニュアル通りに動かせば誰でもできる部分はあるのですが、私自身は成形を極めたスペシャリストになりたかったのです。
社内に先輩もいましたし、講習会なども受講させてもらった。
実務でも試行錯誤を重ねながら、より良い部品作りができるよう常に考えていました。
異動の話もありましたが、結局 成形を5年やらせてもらって、現在は 圧力や温度・速度など、環境や材料に応じた成形条件の変更や、トラブル時の対処ができるようになりました。
納得行く部品が出来ると充実感・達成感があります。

業務を通じた経験がようやく生きるようになりました。
成形業務は経験を積み上げていく職人的な要素があり、私はそこが好きなんだと思います。


よりよい物づくりに、今後は自分の視点を反映させたい。

私も、登山やトレッキング、ポールウォーキングをしますし、スノーボードもやります。
自社製品を使う機会が増えてきました。
ユーザーとして使っていると商品の特長が見えてきて、もっとこうしたらいい、などと改良点も思い浮かびます。
そういう使い手としての自分の視点を大切にして、今後とも 製品作りに反映させていきたいと思っています。




2010/3/31 更新

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