皆さんこんにちは!
生まれも育ちも長野県、アウトドア大好きにいつです!
この「シナまめ」は、シナノが専門店の販売員さんからよくいただくご質問や疑問に、お答えさせていただくブログです。
シナノのちょっとした豆知識も織り交ぜていきますので、 最後まで読んでいただけると嬉しいです。
シナまめVol.2となりました今回は・・・
「アルマイト加工でアルミに着色ができる!」
こちらのテーマでお送りいたします!
前回、アルマイト加工は
「もともとアルミの表面に自然とできる薄~い膜(※)を人工的に厚くして、アルミの表面を保護&着色しやすくする加工」のこととお話をさせていただきましたが、、、
今回は、その膜をどのように厚くするのか、どうやって色を入れるのか、というお話になります!
まず、膜を厚くするために・・・
1,アルミの原管から油分や不純物を取り除ききれいに✨
2,カーボン板が入った、希硫酸水溶液の槽に、シャフトを丸ごと沈めて電気を流します⚡
すると・・・
アルミシャフトに電気が流れて、化学反応が起き、表面に膜ができるのです!!
そして、膜が生成された直後に染色液に浸すと・・・
3,染料が膜に吸着され、アルミシャフトに色が入るのです!
4,最後に、色が抜けないように封孔処理をして、アルマイト工程終了!
~シナノの技術ポイント~
実は、アルミシャフトへの染色はとても難しく、
「染料液の濃度や温度、生成された膜の厚さ・・・など」
様々な要因によって、同じ時間浸していても、色味が変わってきてしまうのです (^^;)
では、どうしているのか・・・
それはシナノ103年の歴史の中で得た知識と経験をもとに作成された
「マル秘 規格管理表」
に従って、
日々、微調整+目視での色味合わせを行っているのです!!
もし、店頭でお客様から、印刷がキレイ・デザインが素敵など
大変嬉しいお言葉をいただいた際は、
このアルマイト工程を思い出していただけると嬉しいです☆彡
左から順に・・・
入社13年目大阪出身マツダさん
入社2年目若手社員コヤマ君
そして入社43年大ベテラン社員のコウズさん
まさしくベテランから次の世代へと技術を受け継いでいる真っ最中です!
<今回のまとめ>
アルマイト加工で行う着色は、“染色”のため、擦っても色落ちせず、
仮に傷がついたとしても、色が染み込んでいるため、キズが目立ちにくいのです!!
また、安定した商品の裏には、シナノの経験とチームアルマイト社員の想いが詰まっているのでした!
着色については以上になりますが、
なんとな~く、アルマイト加工での染色につてお分かりいただけましたでしょうか?
次回は、アルマイトの特徴3つ目
キズがつきにくい、耐摩耗性UPについてお話させていただく予定です!
他にも、気になることやご不明点等ございましたら、お気軽にお知らせください!
では、また次回の配信までお楽しみに~!
営業部にいつでした!