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藤井守之(ふじいもりゆき) 1975年9月23日生まれ。
新潟県妙高高原出身。
04ナショナルデモンストレーター認定。
13・14年国体GS連覇。 15年全日本スキー技術選第3位。妙高MRSC代表。
― 技術選第3位おめでとうございます。更に決勝戦ではオーディエンスが沸きましたね。
藤井:本当、沸いてもらって良かったですね、点数はともかくとしても。お客さんあっての僕らなので。 分かりやすいですよね、難易度のあるバーンを早く深く滑る。あとは、コブだったら安定してスピーディーに降りるっていう。分かりやすい競技で分かりやすく滑るって大事だと思うので。
― そして技術選が終わって早いもので数ヶ月経ちましたが(取材日:5月22日)、藤井さんのブログなりSNSをみるとまだ雪の上にいますよね?
藤井:はい。日本でも8月一杯まで滑れる環境があるので。チームとしては年間180〜190日くらい、僕自身はおよそ210日以上滑っています。
技術選が終わった後は、(自分の滑りの)連続写真を確認し、今はその修正を少しずつかけているところです。
関節の運動方向・力の掛け方・ポジション、そういった滑りを修正し「崩せる」のは春がベストなんです。だから、大きな大会が終わった節目でしっかり自分の滑りを整理して、変えるときは大胆に変えていきます。そこで大まかな修正をこの時期にしないと、秋に入ってからでは遅いんです。
更に、秋には新しいマテリアルがきます。そことの兼ね合いも出てくるので、なおのこと春から滑りの修正に入ることが大事なんです。
今大会、藤井氏は、FREE FASTのブルーを使用。
Free FASTの詳細はこちら
― マテリアルといえば藤井さんにはSINANOのFREE FASTをご使用頂いています。気に入っているところがあれば教えてください。
藤井:去年から使っていますが、FREE FASTはすごくバランスが取れたポールです。基礎のロングは殆ど雪面にかする程度なので、ショートターンに合わせてたわみ具合を調整するんですけど、FREE FASTはバランスといい、使い勝手が良いです。
ロック内部のステンレスは、ロックの形状変化を軽減するために採用したものだが、藤井氏曰くポールを突いた際の「よれ」が無くなったことを喜んだ。
― 既存の伸縮ポールと比べて、FREE FASTにはすぐ馴染めましたか?
そうですね。やはり良いものって本当にすんなり入ってくるんですよ。ブーツ然りポール然り。なので違和感はなかったですね。
FREE FASTに関して言えば、SINANOの従来の伸縮ポールにあった振りやすさが更に増している印象です。(FREE FASTは)より手元に重心がきているので、更なる振りやすさとバランスの良さを感じることが出来ます。
また、初期のモデルより(ロック内にスチールを入れた)今のモデルの方がダイレクト感ありますね。突いた時の雪面の状況が分かりやすいんです。
— ポールから伝わる雪面の情報量が増える?
良いブーツも雪の上を歩くと、踏んでる物が分かる。それと似た感覚で、このFREE FASTは雪の硬さやタイミングが良く分かります。それからスチールを入れたことで、ポールの「よれ」なくなったのも良かった。
― ちなみに実は次回、柏木義之選手にこちらでインタビューを企画しておりまして。同部屋の藤井さんから何か柏木さんに一言お願いします。
藤井:僕が柏木先輩にですか!?うーん、失礼な事言えないなぁ・・・。そうですね・・・。
先輩、いつ辞めるんですか?(笑
― えぇ!?
藤井:いや、スキーって終わりがないのです、本当に。どんどん新しい考えや課題が出てくるので、ずっと追いかけていられるのが面白いですね。
スキーは体力よりも技術を磨くことが大事なので、年齢など関係なく研究をしていけばもっと上に行けるんです。「斜面に対して技術を選択していく」ことが大切で、その技術を磨くことこそがが重要。
よっち(柏木選手の愛称)について言えば、5年前に辞めるって言ってましたからね。でも、今は違いますから。まだ出来るって言っています。
僕も辞めるつもりはないです。もっと上手くなりたい。
インタビュー中、笑いも交えながらも、マテリアルへのこだわりや強い上昇志向を語ってくれた藤井守之選手。オーディエンスを魅せ、職人的な滑り・パフォーマンスを発揮する藤井選手のプロフェッショナリズムが垣間みれたインタビューとなりました。
次回は、前述の通り柏木義之選手のインタビューをお届けしたいと思いますので、是非楽しみにしていてください!