長野県佐久市の㈱SINANO 商品説明、スタッフブログ、ニュースなど

ものづくりの現場から(3)

株式会社シナノは、スキーポールの製造に始まり、現在では杖、トレッキングポール、ウォーキングポールなど、用途に合わせた様々な商品を製造している。
シナノの現場担当者インタビュー第3回は、技術開発部 宮下氏に話を聞いた。

技術開発部 宮下
宮下

業務内容はFRPの商品開発に携わっています。
株式会社シナノでは、ポールの他に、FRPの製造を行っています。

シナノ プルトレン

FRPとは、樹脂をガラス繊維で強化させたプラスチックです。
FRP製品の用途は主に、工事の際の地盤補強材や電気絶縁材となります。
またFRPの特性として色々な形状ができ、軽量で強度があるため、鉄やアルミの代替品としても利用されています。

シナノプルトレン2


FRP商品は主に2種類あります。
一つはトンネルの掘削工事などの時、地盤を強化させ土砂崩れなどを防ぐ目的で地面に埋め込むロックボルト。
もうひとつは、線路の斜面などに地盤強化目的で打ち込み、永久的に埋設するクラテクロットです。

現在はこのFRP業務の、金型設計から実際の製品試作まで全般に携わっております。
お客様から希望の特性や形状についてお問い合わせ頂くと、実際に開発段階に入ります。

シナノ技術開発部 設計、成型、組立、試験、幅広い知識が必要になるが、ものづくりは楽しい。

樹脂やガラス基材などの材料知識はもちろん、成型後の製品特性についての知識も必要です。

学生時代は化学を専攻していましたが、現場では化学、物理、金属など机上だけではない総合的な実践知識が必要だと実感しています。
日々学び、たくさんの実践的知識を身につけていきたいと思います。

製品が目の前にあることに慣れてしまえば当たり前のことですが、製品は作られるまでに様々な過程を経ています。

弊社のポール製造過程でも、一つ一つの細かな部品から精密な設計を行い、部材を成型して実際の形を作り、慎重に組み合わせて製品にしていく。
多くの人の手と様々な作業段階を経て、形のなかったものが形になっていきます。
成型業務全体に面白さを感じていますし、出来上がった成型品には大きな愛着を持っています。

お客様と直接お話しする営業に同行するようになり、技術だけでなく営業知識も必要だと考えるようになりました。
経験を重ね、あらゆる物事に即対応できる力をつけながら、現場の先輩たちの知識を吸収し、今後に引き継いでいく人材になっていきたいと思います。


2010/6/18 更新 

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