シナノは創業から100年以上の歴史を持つ、スキーポールメーカーです。
現在はスキーポールのほか、トレッキングポール、ウォーキングポール、
杖・ステッキ、キャンプギアの製造と販売を手掛けています。
いま、高齢者の健康保持増進は深刻な社会課題となっています。
日々の身体活動が減少することで発症しやすくなる健康被害を“歩く”ことで防止するために、
私たちは使い心地・デザイン・機能性にこだわった杖・ステッキ、ウォーキングポールといった
自社製品の普及に取り組んでいます。
また、ポールウォーキングが安全かつ手軽な運動であることから、
健康保持増進のための運動方法として普及させる活動にも取り組んでいます。
シナノでは環境や生き物に優しいエシカルな製品づくりを目指しています。
たとえばトレッキングポール用の先ゴム。
本来、先ゴムは登山道の自然を保護するために装着されているのですが、
引っかかったり、いつのまにか先ゴムだけが外れてしまい、
山道に置き去られてしまうケースが以前から発生していました。
先ゴムは自然に還らない合成ゴムのため、少しでも抜け落ちを防ぐために、
脱落防止形状を盛り込んだ「落ちにくい先ゴム」を開発いたしました。
ほかにも、火吹き棒の『FIRE BLASTER ARTISAN 』は
グリップとマウスピースに長野県の間伐材を、
ストラップに鹿革を使用しており、どれもシナノと同じ長野県の企業で製造しています。
長野県では鹿による農林業の被害が多いため、
鳥獣被害対策として捕獲される鹿は従来捨ててしまうことがほとんどでした。
そんな鹿の命を無駄にしない取り組みとして、鹿革に加工されたものをストラップとして採用しています。
シナノはメーカーとしてよりよい製品の開発を行うだけでなく、
製造工程でのムダをなくして環境負荷の少ない生産方法を
検討するなどメーカーとしての“つくる責任”を追及していきます。
シナノは100年の歴史を社員とともに歩んできました。
お客様に良い商品を提供するためには、社員一人一人が働きがいを感じる
会社であろうとすることが重要だと考えています。
私たちは働きがいのある会社づくりのため、年に2回の社員アンケートを通して
よりよい会社づくりについて社員から意見をもらって改善活動を実施しているほか、
社長が社員一人一人と面談するなどの取組みも行ってます。
また、「健康経営」で社員の健康づくりに対しての取組みも始まっています。