トレッキングポール、スキーポール、杖ステッキ、ウォーキング ポール、トレイルポールなど総合ポールメーカー

トレッキングポールの使い方

長さの合わせ方

I型グリップ編

グリップを持ってまっすぐに立ち、

肘が直角になる高さから

0~2cm程度短くした位置

基準となるトレッキングポールの長さです。

身長×0.63cmでも

およその長さが推定できます。

身長170cmなら基準は107cm。

その基準の長さから下記を参考に

長さを調節して歩いてみましょう。

登りでは-5cm 下では+5〜10cm
杖は2本

※自分の基準サイズから±5~10cmに使用幅があるトレッキングポールを選ぶと安心

※3段式、4段式の場合は下側(バスケット側)から順番にサイズを調節、固定していきます

T型グリップ編

T型グリップの長さは、

グリップ上に手を置き

自然にひじが伸びる長さを基準にします。

身長×0.5+2〜3cmでも

およその長さが推定できます。

身長170cmなら基準は87cm。

比較的に傾斜の少ない、緩やかな地形を

ゆっくり歩くのに適した形状のトレッングポールです。

グリップの握り替えで段差や傾斜は超えていきましょう。

杖は1本

トレッキングポールの使い方

トレッキングポールは歩く斜面によって持ち方、歩き方を変えることで、その機能を最大限に生かすことができます。

上手に活用することで足や腰、体への負担を軽減するだけでなく、大自然の複雑な地形を進むための機動力をもたらしてくれます。

ここでは主にI型グリップのトレッキングポールでの歩き方をご紹介します。

平地・緩やかな斜面

目線は前に、重心は真下に

常に重心が真下に行くようにストックで体のバランスを取りながら一定のリズムで歩くようにすると、疲れにくく歩くことができます。
普段よりも歩幅はやや狭く、踏み出した足と反対側の手に持つポールを、踏み出した足と並行~やや前に突くようにイメージして歩きましょう。

直角

登り斜面

短く持って推進力に

登りではトレッキングポールの突く位置が斜面に沿って上がるため、自身の基準サイズより短くして使用します。0~5cm短く調整して、地形にあった長さで使いましょう。
歩幅はやや狭く、ポールで推進力を得るイメージで。ポールを足から離れた遠くへ突くことや、グリップを握る手が肩の位置よりも高くなってしまうなど、無理な使用は疲れやすいだけでなく転倒や事故の危険があるためやめましょう。

短め

下り斜面

長く持って膝の負担を軽減

下りでは自分の体重と荷物の重さ以上の負荷が片足にかかるためトレッキングポールが活躍。まずはポールの長さを+5cmに調節し歩いてみましょう。
踏み出した足が地面につく直前に、反対側のポールを足と並行になる位置に突いて歩きます。歩幅は平地を歩くときよりも狭く、靴裏全体をしっかり地面につけるイメージで。歩幅が小さくなるとポールを突く位置も体に近くなるため、重心移動が小さくなり体への負荷をより軽減してくれます

長め
トレッキングポールを使うと危険な地形

岩場や岩稜帯、狭い稜線や片側が切れ落ちている場所等では、とっさに手が使えないとバランスを崩したときに危険です。事前にザックへポールをしまってから挑みましょう。

危険な地形
caution
CAUTION
STOPマーク
STOPマーク

長さ調節後のトレッキングポールのシャフトから
STOPやDANGERなどのマークが出ていませんか?

サイズ調節式トレッキングポールには「設計強度が維持できる長さ」があり、シャフトのサイズメモリの上に表記しています。
この表示が見えた状態で使用すると使用中の「折れ」「曲がり」など破損が起き、事故や怪我の原因となります。安全に使用するためにSTOPマークが出ないように長さ調整しましょう。

先ゴムと石突の使い方

先ゴムには木道や、登山道内の木の根を傷つけてしまうのを防ぐだけでなく、移動中の石突による事故防止効果も。

先ゴムにも滑り止めの効果がありますが、積雪期などで登山道が滑りやすくなっている状況では安全のために先ゴムを外して石突の使用がおすすめです。

紛失してしまう方も多い先ゴムですが、自然に還らない先ゴムを山へ落としてこないように、シナノでは「落ちにくい先ゴム」の装着をお勧めしています。

山や自然を守りたいからシナノは考えました

グリップの使い方

I型グリップ編

ダブルタイプ(2本1組)のストックに採用されるグリップ。通称「I字型」グリップ。
アンダーグリップが付いているタイプなら、高低差がある場所を越えるときにサッと握り替えられるから便利。

高い段差はここを握る
アンダーグリップの使い方

I型グリップに採用されているアンダーグリップ。

段差を越えるときなど、一時的に基準サイズだと使いづらいときに使用します。

ポールの長さを調節しなくても「握る場所を変える」だけで±5cm程度の対応が可能に。

瞬時の握り替えで足を止めることなく、機動力を保つことができる点が人気の理由です。

アンダーグリップの使い方

T型グリップ編

ステッキタイプに多く見られるグリップ。
上から握り込んで持つ、通称T字型グリップ。普段の歩行に近い感覚で使用したい方や、片手を空けて歩きたい方に人気。
登りと下りで握り替えて使うのがおすすめ。

下は上から握る 登りは下を握る
ストラップの使い方

手とストラップの間に隙間がないようにフィットさせれば、
疲労を軽減させながら快適な登山が可能です。

step1 2 3

日常のメンテナンス

製品の寿命を延ばす秘訣は帰宅後のメンテナンス!
疲れて帰ってきての作業が億劫なのは重々承知ですが、大切な相棒のお手入れをお忘れなく。


よくある故障が、シャフト内に残った水分で発生したサビによるシャフト固着。固着するとシャフトが伸び縮みできなくなるから使用不可に。修理しても1度発生したサビが元通りに落ちることはありません。


帰ってきての3stepで予防できますので、ぜひ実施ください。

製品の寿命を延ばす秘訣は帰宅後のメンテナンス!
1.分解

まずはシャフト抜いて
バラバラにしましょう!

シャフトを抜く
2.拭き上げ

シャフトや石突に付いている水分や砂をブラシと乾拭きでしっかり落とします。汚れがひどい場合など、やむをえず濡らした布で拭いたときは必ず乾拭きを。

丸洗いや水へ浸す行為はサビの原因になるのでNGです。

水分や砂を落とす
3.乾燥

組み上げずにシャフトを立てた状態で陰干ししましょう。
一晩ではなく、しっかり中まで乾くように数日間そのまま置くのがおすすめ。

立てるのが良き
たいへんよくできました

ここまでが帰宅時にできたらOK!

4.保管

レバーロックは開けたまま、引き抜けるシャフトは
抜いた状態のまま保管ができるのが理想。


直射日光の当たらない、湿気の少ない場所に保管しましょう。

開けたまま


組み立てて保管したい場合は、サイズ調節用のロックやプラグは、変形防止のため緩めた状態で組み立てます。

潤滑油は不要です。トレッキングポールへの注油は、荷重時に本来の性能が発揮されなくなる可能性があるためお止めください。

潤滑油は不要

次の山行に向けて、パーツの消耗具合もチェックしておきましょう。

製品の寿命を延ばす秘訣は、
帰宅後のメンテナンス!

下山後のこの1手間が、トレッキングポールを長くご使用いただく秘訣です。

大切な山道具、お手入れして万全の状態で使用できるようにしましょう。

製品ラインナップ