初代トレランポールを市場へ。
日本で「トレイルランニング」というスポーツの存在感が強くなり始めていた2009年。
SINANOとして「トレランポール」を初めて市場へ送り出したのがこの頃だ。
当時発表された初代モデルは、シャフトに直径12mmのアルミ合金を使用し、重量は110cmが約185g、120cmが約195g。4つ折り仕様で収納時の長さは約31cm。
グリップ上部のロープを引き上げることで、素早く組み立てと収納ができる「ワンタッチ・リリース・システム」を採用していた。
その発想の背景には、日本より一歩先に長距離トレイルレースが広がっていた海外のフィールドがあった。ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)など、海外の長距離トレイルレースでランナーが使用していた軽量ポールを参考に開発されたのだ。
製品に求められたのはバランスを取ること。リズムをつくること。
そして、必要のない場面では小さく収納できること。
世界では日本人選手が100マイルレースのトップを走り、日本では新しい大会や専門メディアが生まれる。
SINANOはそのすぐそばで、「山を走るためのポールとは、どんなものなのか」という問いに向き合い始めていた。






