スキーポールの使い方

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長さの合わせ方

雪面までの距離がレベル、斜度によって変化していくから一律な数値はありませんが、
サイズに迷うスキーヤーの方へおすすめのサイズ感をご紹介します!

スキーポールの長さ選びによって
滑りの質は大きく変えられます。
専門店やスキースクールで相談してみましょう!

基礎スキー編

身長の65%
身長×65%

まずはショートターンを
この長さにセットして試してみましょう。

そこから種目ごとに下記範囲で
1~2cmずつ調節して試すのがおススメ!

ロングターン +2~5cm

不整地    -5~7cm

近年カービングスキーが普及し、ストック長は短めが扱いやすい傾向にあります。
種目ごとはもちろん、スキー板を新調したタイミングでもストックの長さは検討していきましょう。

TOP選手たちが種目別で使用しているサイズはこちらから>>>

アルペン競技編

身長の70%
身長×70%

まずはGS(ジャイアントスラローム)を
この長さにセット。

スタート時に漕いで加速したいGSでは、
やや長めのセッティングがおすすめ。

70%を基準に短いと感じる方は、
+1~3㎝長いストックを購入して、
カットしながら調節してみましょう。

スキーポールのサイズカットについて>>>

70%を基準に、ターンで長いと感じる方は、1~2cm短くしてみましょう。

スキーポールのサイズカットについて>>>

SL(スラローム) GSから-3~5㎝

スタート時の加速、リズム、滑走方向の変更、バランス保持、手の保護と、アルペン競技の中でもストックに役割が多いSLでは、ストックワークを優先しGSよりもやや短い長さで挑みましょう。

TIPS:GS用スキーポールの形状について

ストレートタイプと曲げタイプの2種類があります。
シナノではストレートタイプがカーボン製。
カーボンの高い強度としなりが、スタート時の加速に有効です。

ストレートタイプ

曲げタイプは超々ジェラルミンを採用したアルミ製。
スピードを高めるためのクローチング姿勢で、しっかりと体に添い空気抵抗を減らす設計がされカーボン製よりもコストパフォーマンスに優れています。

曲げタイプ

どちらを選択するかは滑走時に重視するポイント次第。
アルペン競技ではコンマ1秒を勝つための重要なポイントになりますので、こだわって選んでみましょう。

レジャースキー編

身長の67%~
身長×67~70%

エントリーや初心者の方は、
スキーストックをやや長めに選んでおくと、
移動時に漕ぎやすくておすすめ。

リフトへの移動時など、力をかけて進みやすいから疲れにくく、楽しく1日を過ごせます。
また、スケーティングでの移動になれないうちは、70%が漕ぎやすくておすすめ。

レンタルで渡されるストックもこの長さが多く、初心者向けのサイズ感と言えます。

お子様の場合は、ストックを突いて移動することが多いため、長め(身長×70~72%)を目安に選びましょう。

レンタルで渡されるストックもこの長さが多く、初心者向けのサイズ感と言えます。

お子様の場合は、ストックを突いて移動することが多いため、長め(身長×70~72%)を目安に選びましょう。

番外編 基礎スキー Top選手

SINANOでサポート選手しているTOP選手にストックの長さをインタビュー!
なかには10cm変わる選手や、毎年変化する選手も。
ぜひ参考に新たな滑りを楽しんでみましょう!

小回り 身長×65% 大回り 身長×67% 不整地 身長×62%
滑走中の選手2名

種目別のサイズ感はそれぞれですが、この数cmが勝負へのこだわりです!

身長対応表

そんなにたくさんのストックを持てない、、、そんな方に朗報!種目が変わってもストックを調節して対応できるのが、伸縮式スキーポールが選ばれている理由です。ご自身のサイズレンジに近いストックをぜひ探してみてください。

伸縮式スキーポール一覧はこちら>>>

スキーポールの使い方

移動するための補助やターンのきっかけに便利なスキーポールの使い方をご紹介します。
「ストック」「スキーストック」や「スキーポール」と呼称がありますが、違いはなく同じアイテム。2本1組が基本です。

  • 基本的な使い方
  • スキーポールの持ち方
  • スキーポールの構え方
  • 伸縮式のサイズ調節方法

基本的な使い方

滑走レベルや競技、種目によって使い方や求められる機能は違いますが、大きな使用方法はこの2つ。

❶ 移動時に足元について漕ぐ

移動時に足元について漕ぐ

リフト乗り場など平坦な場所で
移動する際に使用します。
体の遠くに突くのではなく、足元に突いて進むと疲れにくくおすすめ。
初心者の方はこの移動時がストックのメインになるため、
漕いで進みやすい長さとして身長×70%程度がおすすめ。

❷ ターンの始動時にリズムをつくる

ターンの始動時にリズムをつくる

板方向を変える補助として雪面に
ストックを
突くだけではなく、
現代スキーでは左右への重心移動、
ターンのきっかけとして使われることも。
滑走中のバランスや姿勢保持に “振りやすさ” も1つのポイントに。

スタイルやレベルによって求められることが変わりますが、
上達を目指すスキーヤーにストックワークは必須。

自分の滑りに合わせたストックワークをスクールやレッスンで磨いてみましょう!

スキーポールの持ち方

スキーポールのストラップは下から手を入れて使います。
グローブとストラップの間に隙間がないようにフィットさせれば、 一体感が増しストックワークがしやすくなります。

ストラップの使い方

ストラップの使い方1

ストラップを少し
ひらくようにして押さえる。

ストラップの使い方2

輪ができるので下から手を通す。

ストラップの使い方3

そのままグリップを握る。

ストラップの使い方4

必要に応じてバックルの位置を
調整し、手にフィットさせる。

スキーポールの構え方

  • 〇正しい構え方
    〇正しい構え方

    ストックは自分の足よりも後ろに構え、リラックスして持ちましょう。

  • ×間違った構え方
    ×間違った構え方

    ストックを前に向けての滑走は、突いたときに腕で体重を支え切れず怪我をする可能性が高く危険です。絶対にやめましょう。

伸縮式のサイズ調節方法

伸縮式のサイズ調節方法

自由固定式、テレスコープ式とも表記される伸縮式。 滑り方や体格に合わせて長さを変えられることから、高い人気があります。
上段シャフト(グリップ側)、下段シャフト(バスケット側)の2本に分かれていて、上段シャフトのロックを解放し、下段シャフトをスライドさせて調節する構造が一般的です。

合せる位置はサイズ表記のメモリ線。110cmなら上記位置に合せればOK。

ロックの固定方法は大きく分けて2つのタイプ。

レバーロック式

近年主流のタイプ。
ロック部のカムレバーを開け閉めすることでロックを操作。

レバーロック式 開閉

小さな力でしっかり固定できるからグローブを着けたままでも調節作業OK。
気軽にサイズを変えられるから、滑りやシチュエーション毎に調節していきたい方におすすめ。

回転固定式

下段シャフトを回転させ、
内部のプラグを広げることでロックをかけるタイプ。

ロック部にボリュームが無いからスッキリとした印象に。回転させながら締め込むので調節のしやすさにグローブとの相性も。内部のプラグが摩耗することで保持力が低下するが、SINANO製は交換可能な構造が多いのでご安心を。
滑走日数によって5~10年程度で交換に。

交換用プラグはこちら>>>

日常のメンテナンス

製品の寿命を延ばす秘訣は帰宅後のメンテナンス!
疲れて帰ってきての作業が億劫なのは重々承知ですが、大切な相棒のお手入れをお忘れなく。

特に伸縮式でよくある故障が、シャフト内に残った水分で発生したサビによるシャフト固着。
固着するとシャフトが伸び縮みできなくなるから使用不可に。修理しても1度発生したサビが元通りに落ちることはなく、伸縮性を大きく落とすことに。
スライドの僅かな隙間や寒暖差による結露で付く水分をしっかり取りましょう!

帰ってきての3stepで予防できますので、ぜひ実施ください。

製品の寿命を延ばす秘訣は
帰宅後のメンテナンス!

STEP1 下段を抜く
分解

伸縮式は、まず下段シャフトを抜いてバラバラにしましょう!
車に積む際に抜いてしまってもOK!

STEP2 水分・汚れを拭く
拭き上げ

シャフトや石突に付いている水分や砂をブラシと乾拭きでしっかり落とします。
汚れがひどい場合など、やむをえず濡らした布で拭いたときは必ず乾拭きを。
丸洗いや水へ浸す行為はサビの原因になるのでNGです。

立てて陰干し
乾燥

組み上げずにシャフトを立てた状態で陰干ししましょう。
一晩ではなく、しっかり中まで乾くように数日間そのまま置くのがおすすめ。

ここまでが帰宅時にできたらOK!

レバーは開けて保管
保管

レバーロックは開けたまま、引き抜けるシャフトは抜いた状態のまま保管ができるのが理想。
直射日光の当たらない、湿気の少ない場所に保管しましょう。

注油不要

組み立てて保管したい場合は、サイズ調節用のロックやプラグは、変形防止のため緩めた状態で組み立てます。

潤滑油は不要です。機構部分への注油は、荷重時に本来の性能が発揮されなくなる可能性があるためお止めください。
次回に向けて、バスケットやストラップの消耗具合もチェックしておきましょう。

潤滑油は不要です。機構部分への注油は、荷重時に本来の性能が発揮されなくなる可能性があるためお止めください。
次回に向けて、バスケットやストラップの消耗具合もチェックしておきましょう。

セルフ可能なカスタマイズや修理パーツについてはこちら>>>

製品の寿命を延ばす秘訣は、
帰宅後のメンテナンス!

楽しんだ後のこの1手間が、スキーポールを長くご使用いただく秘訣です。
大切なマテリアル、お手入れして万全の状態で使用できるようにしましょう。

Product Lineup
製品一覧

スキーヤー柏木義之さん

実際に滑った方が楽しい!ストックに求めるもの

スキーヤー根本風花さん

技術戦での観客の多さに驚きました

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